語り尽くせぬ愛

HE★VENSの鳳 瑛一だ。

今日は俺の誕生日だな。
日付が変わった直後にちょっとしたサプライズを用意しておいたのだが、
もう見てくれたエンジェルもいるようで嬉しい限りだ。

まだ目にしていないというエンジェルのために説明すると、
この「サプライズ」とは、「HE★VENS BIRTHDAY SPECIAL MESSAGE」
という名の、俺からエンジェルに贈るメッセージのことになる。
詳しいことを今ここで説明するよりも、実際に見てもらった方が早いだろう。
こちらから確認してみてほしい。
https://youtu.be/s5z9ZKDhBQM

メッセージの公開は誕生日当日のみ、
つまり今日一日限定となるので、それだけ気を付けてくれ。

俺たちは今、昼の休憩をとっている最中だ。
メンバーからは、普段ならば夜にプレゼントをもらうのだが、
そこまで待てないからと、朝、仕事に行く前にレザーのサンダルを贈られた。
ベーシックな色味のスムースレザーで、見た目も履き心地もとても良い。

今年の酷暑に合わせ、俺が自分では買わなそうなものを
選んだとのことだったが、そういえば8月に一度
前倒しで渡していいかと尋ねられていたのだった。
その時は俺が、こういう記念となるものは当日まで待ちたいと
答えてしまったため今日になったものの、
今回のプレゼントは夏真っ盛りの時に一番使うことが多い。
少しでも早く届けたいと思い、朝になったのだろう。
その優しさがとてもありがたかった。

幸いと言うべきかあいにくと言うべきか、
ここ数日の天気は良くないものの、
今も日中は暑いことに変わりはない。
来年まで待たずとも出番は多くあるだろう。

午前中の進行がスムーズだった結果、
今日は早く帰れそうだ。
せっかくならば足元に合わせ新しい服を
買いに行ってもいいと思っていたら、
ぜひ行きたいと俺以上に張り切り出したメンバーがいてな。
共におすすめだという店を何軒か回ることになった。
サンダルに続き、少し珍しいものが
ワードローブに加わりそうで楽しみだ。

誕生日の日には、いつもエンジェルに贈る言葉を書いているが、
今年は先程の「HE★VENS BIRTHDAY SPECIAL MESSAGE」に託してある。
普段と同じような手書きのメッセージも、
常より少し長めに綴った。

とはいえ、大切なお前への想いなのだ。
どれだけ言葉を尽くしても
胸の内を完全に伝えきったという日が
訪れることは決してないだろう。

だから、今この場でも少しだけ述べておきたい。
お前がくれる全てのものに、ありがとう。

愛している。

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敬意

HE★VENSの鳳 瑛一だ。

俺が「新選組~残陽の行く末~」で演じたのは土方歳三だ。
皆が抱く一般的な印象としてはやはり、「厳しい」あたりになるだろう。

このことを彷彿とさせるような論理的なものの考え方や
それを生かしての高い統率力などは
確かに新選組に入る前のものもいくつか伝わっている。
無論新選組となってからも、
指導した医師が驚くほど早く環境改善をしてみせたり、
資金調達の交渉事もこなしていたりなど、
普段の生活においても随所で辣腕を振るっていたようだ。

その一方で、他者を心から気にかけるところもあったと
記されている資料も目にした。


つまり、有事の際にはどこまでも冷静になれるが
本質的には情に篤い人間だったとも言えるのではないだろうか。
よって「新選組~残陽の行く末~」では、
常にそのことを念頭に置いて振る舞うようにしていた。

その辺りのさまは、ヴァンが演じた近藤勇とのやり取りからも伺える。
ただ、指揮命令系統を平時から確立すべく
基本的には一歩引いて近藤さんを立てるようにしているせいで、
時折振り回されているのが少し面白い一面でもあるな。


もうひとつ、土方歳三について大事なことと言えば、
写真が残っているということだ。
目にしたことのあるエンジェルも多いだろう。

あの写真の姿は絶対的に正しいのだから、
そこから大きく逸脱するのは好ましくない。
だから、俺も同じように眼鏡を外して臨んだ次第だ。
俺なりの敬意の表し方と言ってもいいかもしれない。


無論俺以外の全員が、やり方は異なることもあれど
同じ気持ちで取り組んでいる。
全てはエンジェルに良い作品を届け、
喜んでもらうためだ。
あと少し、待っていてくれ。

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思いやり

HE★VENSの鳳 瑛一だ。

俺たちHE★VENSの楽曲は、
その時々によって複数のパートに分かれる。
「エンジェルズノート」は2手に分かれるパターンになっており、
出だしの部分やサビなど交互に歌うところもあるのが
俺も気に入っている点だ。

俺と同じパートには綺羅もいたのだが、
いつもながら「合わせる」という行為が非常に上手いと感心させられた。

俺たちは7人でHE★VENSだが、
それと同時にひとりひとりが唯一無二だ。
主張し過ぎず、かといって己の持つ個性を消し過ぎるわけでもなく
絶妙なバランスを保ったまま歌うのが実に見事だったな。


この綺羅の「誰かに合わせる」という性質は
歌以外の場面でも遺憾なく発揮されることが多い。
件のレコーディングの日も快適な環境を作ろうとしてか
知らぬ間にひとりきりで黙々とセッティングをこなしており、
俺も急いで手伝いに入った。

誰かを思いやり行動することが
素晴らしい行いなのは当然だ。
だが今回は俺たち全員の仕事なのだから、
皆に声をかけ協力し合うという方法を取るべきだろう。
綺羅には他者だけでなく自身を思いやってほしい。


そしてそれは、エンジェルにも当てはまる。
俺たちにとって何よりも大切な存在なのだから。

普段からできているエンジェルは
無論そのままで構わない。
非常に良いことだ。

だがもしなかなか手が回らないというエンジェルがいたら、
できそうなことから実践してみてはどうだろうか。
たとえば好きな歌を聴く、歌う、好きなものを食べる、飲む。
気に入っているものの写真を撮る、家族や友人と話す、
趣味に没頭する時間を少しでも設けるなど、
その他どんなささやかなことでもいいから
意識して取り組んでみてほしい。

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心の赴くままに

HE★VENSの鳳 瑛一だ。

「PRI☆LOVE∞UNIVERSE♪」については
先日グループごとのパートを聴き比べてみてほしいと
俺から伝えたと思うが、
実はパートごとの違いは
「聴く」ところだけにあるわけではない。
「見る」ところ、つまり振り付けもグループごとに別々のものになっている。

なので、ライブでは聴き比べるだけでなく
できれば見比べてもみてほしいと思っている。
どの部分にもそれぞれの良さがあるはずだ。


その他ライブをより楽しんでもらうため実施されているのが
「みんなでPRI☆LOVEダンス♪」と冠した動画の企画だな。
実はあそこで披露した振り付けは、
本番で俺たちが踊るものとは異なっている。
皆のため、新たに作られた振り付けだ。
客席でライトやうちわを手にしたままでも
簡単にできるよう、あえてアレンジを施した。
周囲を思いやる心を持って、どうか存分に楽しんでくれ。

無論、このダンスを全て記憶して
ライブに臨むのは難しい場合もあるだろう。
そんな時は自身の心に従うことを薦める。
ライトを振ったり手拍子をしたり、
静かに眺めてくれたりなど、どのようなやり方でも構わない。
必要以上に動画にとらわれることもないのだ。

お前が心からこの曲を味わい、満ち足りたひとときを過ごすこと。
それが一番の望みなのだから。

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オズの魔法使い

HE★VENSの鳳 瑛一だ。

昨日は「ALL STAR STAGE -MUSIC UNIVERSE-」に向けて
テーマソング発売の告知、今日は振り付け動画の公開があったな。
事務所の垣根を超えた合同ライブにふさわしく
全出演者、総勢18人で歌唱する曲になっている。
混成だけでなく、同じメロディをグループごとにパート分けして
歌うところもあるのだが、それぞれの独自性がよく出ていると思う。
パートごと、バージョンごとの違いを聴き比べてみてほしい。
そして、ライブに参加する際は、ぜひ一緒に盛り上がってくれ。

さて、この「ALL STAR STAGE -MUSIC UNIVERSE-」は来年の楽しみだ。
今語るのにふさわしい話題と言えば、やはり「Dreaming of OZ」だろう。
発売日からちょうど一週間が経ったが、
SNSの各種ハッシュタグや手紙などで感想を届けてくれたエンジェルに、
改めて感謝を捧げたい。
メンバーを代表して俺から礼を述べておこう。

普段のイメージに近い役や、逆に少し離れている役、
はたまた立ち回りが特殊な役など。
それぞれ異なる状況ながら、同じように努力して
互いに協力し合い作り上げた作品である。
エンジェルが楽しんでくれるのが何よりだ。

23日からはイベントも始まる。
そこではグッズも発売されるのだが、
先んじてサンプルをもらった。

どれも物語のキーとなるようなアイテムや
印象的な場面をモチーフとしたものだ。
それぞれのグッズは劇中歌を歌った者同士の
組み合わせで作られている。

テオとテリーにとって重要なアイテムとなる銀の靴をトップに使用したネックレス、
かかし、ブリキ男、ライオンの求めるものが記されたブレスレット、
そして俺の役であるオズの魔法使いと、グリンダが住む魔法の国での象徴的な場所
「エメラルドシティ」を表現したショルダーバッグ。
どれも物語をよく味わった上で触れてみると、
込められている意味がより伝わるだろう。


購入金額ごとに特典として渡されるカードには、
俺たちのインタビューが掲載されている。
先日ナギが言っていた役作りや撮影エピソードの他にも
テーマソングや各人が歌う劇中歌についてなど、
それぞれ合計10の質問に答えた。
こちらも、見てもらえると物語の深みがさらに増すこと請け合いだ。
ぜひ手に入れてみてほしい。


なお、ショルダーバッグは片面がエメラルドシティ色、
もう片面が無色透明になっている。
物語をなぞっており、俺自身も特に気に入っている点だ。

今は自室の壁にかけて飾ってある。
時折眺めては、オズの魔法使いとして過ごした日々に思いを馳せる。
そんな時間を楽しむために。

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