HE★VENSの天草シオンだ。
皆で仕事に向かう前、
祝いの言葉と共に贈り物を授かった。
包みを開いてみて、我が目を疑った。
いつぞや天草が失くしてしまったものが、
再び手元に返ってきたからである。
思わず声を上げた我に、
皆は少し済まなそうな顔で
全く同じではないとの謝罪を口にした。
しかし、そのようなことは
最早問題ではなかった。
皆が手渡してくれたのは、
我のためにと同じものを追い求めた
その優しさなのだと感じた。
天草は、生まれいでし日に
真に素晴らしきものを受け取った。
この贈り物は二度と置き忘れることの無きよう、
今も大切にこの身にまとっている。
エンジェルが我にもたらすものも、
永久の輝きを有している。
愛に満ちた祝いの言葉。
「黎明drops」について綴ってくれたものもあった。
どれを読んでも、喜びに堪えない。
天草の胸の中は、温かな光で溢れている。
そなたのため、この先どこまでも歌を奏でていきたい。