HE★VENSの天草シオンだ。
今度天草が出演する番組で、歌留多大会を催すことになった。
題材は百人一首である。
せっかくならばなんとか活躍したいと思い、
リビングにて歌の意味をひとり復習することにした。
百人一首の中には四季を詠ったものがいくつも存在している。
その中でも秋が一番多いようだ。
まさに今の気候に似つかわしいものもある。
ちょうど天草も先日仕事への道すがら、
少し冷たい風に吹かれ葉の上を滑り落ちる雫を目にした。
陽に照らされて煌めくさまは歌の通り、宝石のように映った。
やがて樹々が色づく時期も近づいてくるだろう。
ふとしたことで季節を感じる素晴らしさを、
百人一首が改めて思い起こさせてくれた。
すっかり感じ入って和歌を堪能していたところ、
瑛一とヴァンがやってきた。
何をしているのかと問われたため天草が事情を話すと、
活躍したいのならば実戦が最適だろうと
共に歌留多をすることを申し出てくれた。
本当にありがたいことだ。
持つべきものは良い仲間である。
おかげで練習ははかどり、
かつ思いがけず楽しいひと時を過ごすことができた。
皆といるだけで、天草の世界は更に輝かしいものになっていく。
我がHE★VENSの一員であることに、
心より感謝を捧げたい。